褥瘡

■どんな病気?
褥瘡とは、寝たきり状態で、体位変換が不十分な時に起こる皮膚障害です。
局所が常に圧迫されている状態で、循環不全がおこり、皮膚がじゅくじゅくの状態になります。いわゆる、「床ずれ」という症状です。

■高齢者と褥瘡
寝たきりの高齢者は、特に気をつけなければならない疾患です。
褥瘡は、骨の隆起部分に起こりやすく、特に仙骨部、大転子部、肩甲骨部、踵部によく発生します。
褥瘡の原因となるのは、体位変換が不十分な場合ですが、低栄養による栄養状態悪化がその原因として多いので、 充分な栄養とこまめな体位変換が必要だといえるでしょう。

褥瘡から、菌血症や敗血症などの全身感染を引き起こす場合もあります。
褥瘡の色は、黒→黄→赤→白と、変化して治癒に至ります。
治癒を早めるためには、高たんぱく、高カロリー、高ビタミンの栄養補給が重要です。