インテークワーク方法論

■インテークワークとは?

インテークワークとは、利用者や家族などとの最初の面接相談から援助の計画に対する説明及び同意、契約までの過程のことを言います。
インテークワークには、依頼からアセスメントや介護サービス計画作りまでも含まれます。
ケアマネージャーは、インテークワークの各段階で、確実に目標を達成することが求められます。


■インテークワークの各過程

1.導入と場面設定
利用者が話しやすく、面接が円滑に運ぶように、部屋の明るさや話し方、目線などに気を配る。

2.主訴の聴取と情報交換
利用者の主訴から、その内容と背景を明らかにし、各サービスの機能を十分説明して理解してもらい、 受けるサービスに対して適切なイメージを持ってもらう。

ケアマネージャーは、利用者が抱える問題点のポイントを整理し、問題がどの領域であるかを把握するとともに、 支援の目標や方法を設定する時に活用する。

3.問題確認と支援目標の仮設定
提供すべきサービスと、その具体的方法や効果予測、支援目標や支援計画を利用者にとって分かりやすい図を使用しながら仮に作成し、説明する。

4.支援計画と支援方法の確認
ケアマネージャーは、支援計画とサービスの内容、提供方法について利用者に十分な説明を行い、納得を得て合意に達することが大切である。

ケアマネージャーと利用者、家族などの双方の思い込みや希望的観測等のあいまいな了解をそのまま放置することなく、 話し合いの各段階や面接前後に文章で、それまでの話し合いの経緯について確認することが大切である。

5.契約
ケアマネージャー、利用者、家族等の双方が、面接の目的が達成されたという一定の満足感を持ち、次のステップが必要な場合には、 それについて具体的なイメージができるように、話し合いを行ってインテークワークを終了しなければならない。

■記録の重要性について

インテークワークは、事例会議やサービス担当者会議の以前に行われるため、担当のケアマネージャーが不在であっても、 利用者や家族等との話し合いの結果が分かるように、インテークワークの内容をまとめ、意見や予測、緊急に対応すべき事項、当面の課題、 他機関との連絡の必要性などの記録が求められる。